2013年04月01日
別れの春
ここ2か月、通っていたS君のお宅。
ライフスキルを身につけるためのお手伝いに伺っていました。
夕方から彼が眠るまで、一緒に過ごしました。
今日は、最後の日でした。
テレビやゲームの魔力に、まだ惑わされるところはありますが
ほとんどのことが、こなせるようになりました。
うれしいことです。
食事の後、おうちの人とお話ししていたら、
「おばちゃん、きてきて!」としきりにキッチンに私を呼ぶので
行ってみると…
お茶碗を洗い終わっていました。
今までね、一度もできなかった自ら取り組むお手伝い。
ちゃんと洗えていました。
うれしくて、ぐっときて、言葉に詰まっていたら
「おばちゃん、喜ぶかな~と思って。」って。
うれしいよ。
うれしい。
うれしすぎて、言葉が出てこない。
出てくるのは涙ばっかり。
そして、就寝前…。
いつもは、本を読んで、眠るまで傍にいますが、
彼は「今日は、自分だけで寝てみる。」と。
「まだ一回しか自分で寝るのできてないから。」と。
最初は、自分一人でお布団に入ることさえできなかったのに…。
最後だからと、とっておきのお話を用意してきたけれど、
あなたの自立が何よりうれしい。
本を閉じて、そっと立ち上がって
「おやすみ。」と私。
「おやすみ。」と彼。
桜の舞い散る日に、
ちょっぴり切ないけれど、
あなたの成長がうれしい、さよならです。
子どもにまっすぐ向き合う人で、あり続けなければ…そういうことをいつも確かめさせてくれた彼に「ありがとう。」
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この記事へのコメント
1. Posted by ヨムーバ 2013年04月02日 19:07
泣けるねえ。
でもうれしいねえ。
「ジェインのもうふ」だねえ。
でもうれしいねえ。
「ジェインのもうふ」だねえ。
2. Posted by からすちゃん 2013年04月02日 20:54
ヨムーバ様
だね~。うん。
だね~。うん。